ハボック×ロイ(ハボック→←ロイで報われない想い)
2007.07.18.Wed.如月さくら
傍に居られるだけで良かった。
貴方の幸せが自分にとっての幸せなのだと・・・そう、思っていたのに。
何時からだっただろう。
貴方を傍に感じていないと、落ち着かなくなっていた。
声が聞こえないと、不安だった。
その存在を、自分で確かめられない事が酷く恐ろしくて。
それは金色の、、、
俺の腕にその身体を気だるそうに預け、膝の上でまどろむ。
貴方の姿は、昼間の様子からはとても想像できない。
仕事に追われ、部下に追われ、
中央のお偉い人たちに疎まれて、
それでも毅然と、いや、憮然としている。
過去に・・・・・・・・・。
今も、夢の中で責め立てられるのだろう。
苦しげな表情を見せる事があった。
今も、心を蝕んでいるのだろう。
時折切なげな瞳で、何処か遠くを見ている事があった。
救えるとは、思わなかった。
幸せにできるなどとは、とても。
笑顔すら、引き出せない様な気がしていたから。
「少尉はまるで、太陽みたいだ」
優しくて、温かくて、大きいのだと言う。
その声は、とても楽しそうで。
微笑んでいるはずのその顔が、
哀しげに見えたのは気の所為だったのだろうか。
傍に居られたらと、思った。
けれどその想いは、叶えられないのだそうだ。
太陽には、決して触れられない。
近付けば、消滅してしまうのだ、と。
触れる度に思う。
俺は、全てを照らす太陽じゃない。
貴方の太陽にすら、なれない。
いっそ消してあげられる程の力もない。
今この腕に感じられる体温は、確かに貴方のもので。
華奢な身体だと実感させられるその重みは、やはり貴方のもので。
傍に居られたら、と思う。
この腕で、貴方を閉じ込めてしまえたら、と。
「少尉・・・?」
呼ばれて思考が中断する。
何だろうと思って首を傾げれば、痛いのだが、と上目遣いで告げられる。
どうやら、意図せず抱きしめる腕に力が入ってしまっていたようだった。
すみません、と一言謝ると、どうしたんだ、と心配された。
「淋しいのか?」
おかしそうに笑って、それから甘える様に腕を廻される。
傍に居られたら、と思った。
貴方の体温を、こんな風に感じられたら、と。
太陽なんかじゃなく、俺は、俺として。
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にゃんこのしっぽ
This fanfiction is written by SakuraKisaragi.
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