エドワード×ハボック(キョウチクトウの花言葉より)
2007.07.14.Sat.如月さくら
そう、こんなモノはまやかしだ。
この想いは、俺の思い過ごしに違いない。





きけん





「少尉。」
昼休み。
風にくゆる煙を眺めていると、聞き慣れた少年の声が振ってきた。
普段なら上から聞こえてくるはずなど絶対にありえない事だったが、
俺が樹に凭れて座っていたために、頭上から呼ばれたのだった。
「・・・何スか?」
太陽を背にして、
何時もよりキラキラと輝いている金色の髪を見上げる。

隠れていた訳ではなかった。
どちらかと言えば、見つけて欲しかったのかもしれない。


「あぁ、そうそう。」
朝の連絡を済ませた後、
東方司令部司令官、ロイ・マスタング大佐が思い出した様に声を出した。
「今日は鋼のが来るらしいから、早めに上がらせてもらう。」
何スかその無茶苦茶な理由は、と俺が突っ込む前に、
中尉の無言の・・・いや、銃に物を言わせて大佐を黙らせていた。
何とも怠惰な上官は、
頭の上がらない様子で、
それでも自分は忙しいのだと主張していた。


「どっか具合でも悪ぃのか?」
特に心配した様子も無く、
どちらかと言えばからかうような口調で聞いてくる。
俺より年齢も身長も低いくせに、態度だけは妙にでかい。
言う事が偉そうで、生意気で、それでいて、、、優しい。


きっと俺なんかより、
ずっとずっとたくさんの事を
見てきたであろうその瞳の色は、金色。
太陽に照らされてキラキラ輝く、綺麗な髪とおそろい。

冗談で抱きつかれた時に感じた、
冷たく硬いその腕は、血の通わない機械の腕。


無駄にでかい態度。
禁句に反応する瞬間。
真剣な眼差し。
哀しそうな表情。

・・・優しい、微笑み。



「大将・・・。」
何時の間にか、
俺の身体を寝心地の良い枕へと変えてしまったようだった。
呆れて、言葉が続かない。
なのに、どうしてだろう?

こんなにも、恥ずかしくて。
こんなにも、ドキドキして。
こんなにも、、、


きっとこの想いは、俺の思い過ごしだろう。
少しきつくなってきた日差しに、やられたのかもしれない。

感じられる体温は、確かに彼のもので・・・
危険を感じて警鐘を鳴らす自身の身体は、なんだか妙に熱をもっていた。



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This fanfiction is written by SakuraKisaragi.
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